17.12.2014

速射で撮影

17.12.2014

速射で撮影

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私のお気に入りの撮影テクニックの1つが“速射”撮影です。 必要最低限の機材を入れたカメラバックを持ち、セットやアートディレクション、プランなど無い状態で、アクションやライフスタイルを起こるままに記録します。コンテスト会場に行ったり、スケートパークで友達に会ったり、もしくは即座にスケーティングできるスポットに出向いたりできます。このシナリオでは、最低限の撮影機材を詰めた軽量なバックパックであちこちにいける機動力が撮影成功のキーとなります。カメラボディ1台と、2~3本のレンズのみだと、スケートボードで仲間とまわっても、軽量におさえられ機敏に動くことができます。どんなシチュエーションでも、ワイド、単焦点、ズームレンズさえあれば、すぐに撮影の準備ができます。

私が最初にお話しするシナリオは、ダウンタウンで行われるスケートボードのコンテストに昼間に参加したときのことです。 そのエリアには街路樹による影が少しできていて、2つのことが起こりました。「スケートゲーム」のポジションに2人のスケーターを各々配置して、それぞれ試合をしようとしていました(このルールは、バスケットボールの’horseゲーム’から取ったものです)。ボード上で着地できなければ、手紙を受け取り、一度’skate’とつづれば、ゲームから外され、勝者は次のステージに移ります。’high ollie contest’は、ゲームに長くとどまればとどまるほど、特定の高さをクリアしたタイムを与えられ、大量のスケートボードを越してジャンプし続けることができるという、非常に単純なバトルでした。

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ご想像の通り、スケートボードのコンテストはスピーディに動き回り、たくさんのハプニングがあり、初期段階からたくさんのバトルがあります。しかし、これは土地の形状を把握し、光や影が射す場所を見つける機会でもあるのです。あれやこれやを見失ってしまったように感じるのはたやすいですし、あらゆる場所に一度に行くこともできませんので、気になるバトルをピックアップし、しっかりとした撮影ができるように調整しましょう。1日を通して撮影された画像のコレクションを少しずつ削って精査していくのは気分の良いものです。私はライフスタイルを切りとり、パーソナリティやコンテストのスケーティング中のハプニングを記録するようにし、それから、チャンピオンが決まるファイナルラウンドに向かいました。

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大会をカバーするのに押さえておかなければならないことは、これは競技であり、勝者が存在し、丸1日で最も重要な画像は、勝者の写真だということです。仕事であれば、特にそうです。 その他の全てのことがストーリーやバイブスを作り上げ、読者にイベントの背景を伝えます。 早い段階での脱落で、勝者の可能性に検討をつけられれば、勝者の技(そして勝者)をきちんと切り取れるようにセットアップできるでしょう。どこに、いつ行けばよいかがきちんと解るからです。

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2つめのシナリオは、何も決められたプランなく1日を過ごそうとするならば、車にカメラパック – 1台のカメラボディ、いくつかのレンズと三脚が入ったバッグ – を入れておくことです。 あちらこちらに行っては、立ち止まり、あれやこれやを見たり、もしくは電話がやってきて”ねえ、僕たちはどこそこのパークでスケーティングしてるよ。おいでよ”と呼び出しがかかるかもしれません。’速射’セットアップと共に廻るこのテクニックは、1日の終わりまでに、素敵な画像をいくつか撮影することができるものです。私は自動車で動き回っているので、リモコン付きのベーシックなストロボをこのセットに入れています。というのも、単にほんの少しのスペースと重量がかかるだけで、必要な時に使えるからです。

私のとある2人の友人は、ニューヨークからサンフランシスコまで8か月をかけて自転車で移動し、可能なトラックではどこでもスケートしました。私とはその冒険旅行の終盤に会いました。 Pacifica Skateparkで会えないかと言われたのです。 私はすでにサンフランシスコの海岸付近をほっつき回っていました; 彼らに会うために数マイルを運転したのは、言う間でもありません。それに、スケートボードの名の下に、そんなにたっぷりと時間をかけて自転車でやってきた友達にNoと言うことができるわけもありません。

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土曜日の午後、私は真っ先にたどりつき、友達に会い、そのパークに入りびたり、スケートをし、時々晴れ間が見える空の下、楽しみました。小さなカメラバッグをその他の機材の傍に置き、友達とスケートをしながら、1~2枚の写真がスナップできることを熟知していました。コンクリート上で滑ってから休憩をとっている間、ちょうど地元のスケーターがボウルセクションを爆走していたので、デジタル一眼レフを取り出し、20mmのレンズを取り付け、小さなストロボをマウントし、彼の次の滑走に向けて準備を整えました。思惑通り、彼はやってきて、完璧な‘フロントサイドロックンロール’を披露しました。私は、その日、そこで完璧にナチュラルな一瞬を捉えることができました(上の画像をご参照ください)。これには何も決まったプランはありませんでした。私はスケートしている彼のことも知りませんでしたし、スケートボウル場で爆走していることも知りませんでした。が、その場に座り、スナップできたのです。

面白いのは、このことから、写真を撮影する方法が1日を決めることになっていることで、それがこの瞬間と共にあったということです。私が上載の画像をこの彼に見せた後、友達たちは、スケートボウル場をスケーティングしている画像を何枚か撮らせるために、大仰に滑りはじめたました。私は3つのアングルを素早く決めて、20m,のレンズをデジ一につけたまま、外周によじ登り、下載のアクションを上部からのアングルでとらえました。このポジションに自分で移動することで、満足のいく画作りができました。彼らが通り過ぎるのを待ち、グラインドするところをたくさん撮影しました。2つの異なるトップアングルでの写真を2枚撮った後、ワイドアングルポジションに移動し、かすかなグラインドを捉え、いくつか試み、その後はカメラを置いて、スケートを続けました。

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3つ目のシナリオは、私が起きたばかりの朝、撮影する予定が無いスケートボーディングの写真を集めるため、飛び出していった土壇場の時のことです。 ニューヨークからサンフランシスコまで自転車でやってきた上述の2人の友達が、ニューヨークからバーモントに1週間かけて自転車で旅することを決め、木曜日の11amごろに到着しました。スケートボードとテント装備を自転車に取り付け、トレッキングファッションに身を包んでいました。温かな挨拶のやりとりと、彼らの素晴らしい冒険旅行についてのおしゃべりの後、是非、スケートに行きたいということで、カメラボディ1台、ワイドレンズ、単焦点レンズ、ズームレンズとbefree三脚を装備したカメラバッグをひっつかみ、彼らと一緒にスケーティングに出かけました。

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彼らはニューヨークからバーリントン、バーモントまで自転車でやってきたばかりで、グリーン山脈を上り続けなければならないのは結構な仕事だったのです。ですので、彼らが望んだことといえば、少しスケートボードをしてサドルから離れて楽しみたかったということなのです。私は、撮影に協力してほしいとは言いませんでした。彼らがスケートしているところを全て撮影していただけでした。これは、写真で覚えておいて欲しいことです: 状況を読み、あれやこれやを頼む時機を知り、そしてより重要なのは、何も言わずただ撮影する時機を知る、ということです。

DIYスポットまでの道のり、そこまでたどり着くには少し時間がかかることが解っていたので、先んじて出かけ、彼らがスケーティングしながらその場までやってくる写真を押さえるのに備えました。軽めのセットだと、スピーディに簡単にデジ一を取り出し、70-200mmのレンズを取り付け、下のように最初の写真を撮ることができるのです。この後、befree三脚をセットアップし、異なる障害物をいくつか試し、彼らが滑りぬけていく時にシャッターを切りました。1時間ほど撮影すると、バーモントに到着し、友達とスケートのセッションを楽しみ、最近の冒険旅行のたくさんの面白い話を聞いた集大成ともいえる4枚が撮れました。

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‘速射’セットは、面白い撮影キットで、旅に持っていくのにも良いでしょう。もちろん、どんな撮影のときも、全ての撮影機材を使いたくはありますが、そうなれば、過剰な機材を扱わなければならないために、たくさんの写真を撮り損ねることだってあるでしょう。複雑なライティングアレンジで何度も試さなければならないような撮影機会もたくさんあるでしょう。ですので、’速射’セットは、真にリフレッシュするものなのです。それは、非常にシンプルで軽量だからです!是非、次の機会にお試しあれ!楽しんでくださいね。

Blotto

www.blottophotto.com
Instagram: @deanblottogray

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