28.09.2012

ロンドンからロンドン:世界経由で

28.09.2012

ロンドンからロンドン:世界経由で

マンフロットのローカルヒーローであるSarah Outen さんが、彼女の驚くべき旅行体験を語ってくれました。

 

人力による旅を大事にしたい

私が人力の旅を好む理由はたくさんあります。マイペース、ものを見る視点、風景との親密性、野生動物との出会い、人々とのつながりなどです。2011年に、私は「London2London: Via the World(ロンドンからロンドン:世界経由で)」という冒険旅行に出発しました。船を漕ぎ、自転車に乗り、カヤックを走らせて、地球を連続的に1周しようという試みで、ほとんどひとり旅でした。しかし、この旅の経験をシェアしたかったので、カメラとソーシャルメディアを使って、ストーリーを伝えることにしました。

タワーブリッジから出発

Iロンドンのタワーブリッジを出発点とし、カヤックでテムズ川を下り、ドーヴァー海峡を渡ってフランスに向かいました。そこから自転車に乗って、11000マイルのユーラシア横断の旅を始めました。

冒険が本格的になってきたと感じたのはカザフスタンです。馴染みのあるヨーロッパから離れ、この国の大半を占める、砂埃の多い、広大な草原地帯を通り抜けました。カザフスタンの人々から受けたもてなしは、素晴らしいものでした。自転車に乗るのとほぼ同じぐらいの時間を、地元の人たちとお茶を飲んで過ごしました。

Gao さんのように

自転車というのは慎ましく、どこにでもあるものです。人々を脅かすことがなく、たとえ短い時間であれ、分かち合いの時間を持つことができます。大陸横断の旅は偶然の出会いによって刻まれ、人々とのやりとりは脳裏を離れることがありません。

もっとも記憶に残る出会いは中国で起こりました。Gao さんという若い男性が、一緒に自転車で中国を回りたい、とお願いされたのです。少しばかり説得されたのちに、私はOKを出し、彼に買い物リストを渡しました。(この段階で、彼は自転車すら持っていなかったのです!)そして数日後に、2人は自転車で東の方角を目指しました。35日後に北京に到着し、彼は目的を果たしました。彼のエピソードと志は、私を常に鼓舞してくれることになると思います。ガッツ、前向きな態度、ユーモアで障害を乗り越えていこうとする、よき模範です。

世界の果てへ

ロシアの極東の海岸に到着すると、再びカヤックの「ネルソン号」を使い、日本に向かいました。途中でサハリン島を経由したのですが、野性的で険しい場所でした。サハリンの原野は美しかったものの、もっともチャレンジングな区間となり、私はこの段階で肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまったのdす。

私は日本で冬を越し、前半の疲れを回復させ、後半の旅に備えました。滞在中に、津波の被害を受けた東北地方で1週間のボランティア活動もしました。謙虚になり、感動的な時間を過ごすことができました。

太平洋を渡る(テイク1)

2012年5月に手こぎボートの「ガリバー号」で出発しました。ひとりで北太平洋を横断し、日本からカナダに渡るという、この旅でもっとも凄まじいものになることはわかっていました。海の上の生活は、荘厳さと日常と驚きが目まぐるしく入り交じり、信じがたいチャレンジでした。しかし、野生動物との出会いがあったことで、楽しむこともできました。

残念なことに、大海は私が望んだようには応えてくれませんでした。冒険とはそういうものなのでしょう。私の航海ルートを台風3号が直撃し、風速33メートルの強風と15メートルの高波が訪れました。私は船室の後ろにうずくまり、なすすべもなく、希望の訪れを待ち続けました。36時間後、ガリバー号の損傷がひどくなり、船をこぎ続けることは不可能となり、助けを求めざるを得なくなりました。1日半後に、私は日本の海上保安庁の手で救出されました。

私は現在イギリスにいますが、数カ月の回復期間を過ごした今、2013年に再び北太平洋に戻って、「London2London」の冒険を続ける決意です。これは旅であり、物語であり、限界の挑戦に向けたインスピーレションであり、自分の夢を生き、Gao さんのような自分自身を得るための道程なのです。

http://www.sarahouten.com/

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