08.08.2014

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

08.08.2014

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

iPhoneストリート写真撮影

ストリートフォトは、公共の場所での人々を撮影するものと定義できますが、世界のiPhoneフォトグラファーの間でも、かなりポピュラーになりつつあるジャンルです。多くの人が都市部に住んでいるので、普段の生活の中で、ストリートフォトの被写体に事欠くことはありませんが、多くのiPhoneフォトグラファーがストリートフォトに恐れをなしています。

iPhoneストリート写真撮影

この記事では、iPhoneでのストリートフォトの撮影の始め方、ストリートフォトにつきものの共通の不安を克服する方法、物語を語り、感情を伝える素晴らしいストリートフォトの撮影方法をお教えいたします。

1. 知らない人の写真を撮る

ストリートフォトは、その名に反し、ストリートや都市部での撮影を必要としません。というのも、ストリートフォトは、自分のまわりに存在する人々に関わる、そのままの瞬間をとらえることが全てだからです。知っている人のストリートフォトを撮ることは可能な一方で、よく知らない人の写真を撮ることにフォーカスすれば、あなたのクリエイティブな可能性は、格別に高まるでしょう。

ストリートフォトは、どんな方法でもシーンを邪魔することなくスナップ撮影をすることであり、どんな時でも、撮影者であるあなたが気づかれることのないままでいることが必要となります。この大きな手助けとなる1つのテクニックが、シャッターリリースとしてヘッドフォンのボリュームボタンを使うことです。このテクニックで、iPhoneを他のことに使用しているように見せつつ、疑われないような方法で写真を撮ることが可能となります。

iPhoneストリート写真撮影

2.徐々に自信をつけていく

あなたの目標が、常に気づかれずにいることだとしても、「気付かれる」こともあるでしょう。そんなとき、自分周辺の世界の素敵な瞬間をとらえようとすることで何も悪いことをしていないのだ、と気づくべきで、その時の撮影対象にそれを理解してもらえるように、フレンドリーな方法で説明することができなくてはいけません。

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

とはいえ、自分が何一つ悪いことをしているわけではないと解っていても、自分が知らない人の写真を撮るのには、幾何かの勇気が必要となります。という訳で、自分に自信を徐々につけていくことから始めることを推奨しているのです。
例えば、後ろ側や横から自分以外の人の写真を撮るのはとても簡単である一方、真ん前から直接誰かを写真におさめるのは、より挑戦的なことと言えるでしょう。

iPhoneストリート写真撮影

3. フレームを決め、被写体を待つ

ストリートフォトには、2つのアプローチ方法があります。1つは、被写体無しでフレーミングをし、そのシーンに被写体が入ってくるのを待つという、始めるのに最も簡単なものです。
人の流れが結構ある都市部の慌ただしい場所では、この方法がとりわけ機能します。また、この方法は、背景を正確にフレーミングすることも可能となります。

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

この写真は、ニューヨークの混み合ったブルックリン橋の上で撮影されました。ここでは、移動やレクリエーションなどで橋を使う様々な人々が混ざりあっているところを撮影したかったのです。橋上では、被写体に事欠くことがなかった(且つ、背景もかなりユニーク)ので、橋の真ん中で立ち止まり、フレームを決め、シャッターを押すその瞬間を待ちました。

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

階段を下りてくる女性をとらえたこの写真にも、同じアプローチを使いました。
光がまだからシーンに入ってきていたので、面白いシルエットを作り出すことが可能だと思っていました。この女性がシーンをすぐに通り過ぎていってしまうと思っていたので、写真のフレーミングを決め、シャッターを押すべき正しい瞬間を待ちました。

4. 自分から被写体に近づく

ストリートフォトのもう一つの手法 – それは、もう少し練習が必要となるものです – は、シーンを通り過ぎる被写体を待つ代わりに、自分から被写体に近づいていくものです。このアプローチ方法は、よりコントロールしやすくなる一方、より挑戦的で気づかれる確率も高くなります。

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

被写体に自分から直接アプローチしていくのは対立的に思われる一方、気づかれることなく、ほぼ毎回、これを行うことを可能とする方法もあります。
実際に利用できる1つのテクニックとして、写真を撮るために被写体に実際に近づきつつ、iPhoneを何か他のことで使っているように見せることです(音楽を聴いていたり、電話をしていたりなど)。

iPhone St

5.より近づくために、望遠レンズを使う

上の例のように、下の写真は、瞬間を壊すことなく、被写体により近づいていくことを可能にする望遠レンズを使って撮影されたものです。
これは、特に正面から直接被写体に近づいていくときに便利です。iPhoneをもって正面から近付きすぎると、疑われる可能性が高いからです(したがって、シャッターチャンスを壊してしまう)。

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

iPhoneには様々なアドオンできる望遠レンズがありますが、マンフロットのKLYP+シリーズのポートレイトレンズも、その1つです。

6. 写真でストーリーを語る

ベストなストリートフォトは、被写体についてのストーリーを力強く語れるものです。ミステリーな部分を残しておくことが、撮影した写真で素敵なストーリーを語るキーポイントとなるでしょう。というのも、ベストストーリーは、既に見ている人の心の中に存在しており、あなたが撮影者としてなすべきことは、そのシチュエーションで異なる解釈ができるようなミステリーを作ることでストーリーを展開しやすくさせてあげることだからです。

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

この写真では、階段を上っている人の顔を見ることはできませんが、答え以上に質問できる部分を残しているので、見る者の心にストーリーを展開させることができます。撮影者がよくおかしてしまうミスの1つが、自分のストーリーを押し付けようとすることです。あらゆる人が写真を見て異なる解釈をするので、これは一般的には不可能なのです。

iPhoneでより良いストリート写真を撮影する7つのヒント

7. 撮影した写真で感情を見せる

iPhoneでのストリートフォトにおいて、ストーリーを語るのに加え、感情はもう1つのパワフルなツールです。私たちは自然と感情を引きだし、感情が写真に写されると、感情で返そうとします。心からの微笑みをとらえるようなシンプルなことでも、iPhoneでのストリートフォトをよりパワフルでエモーショナルなものにする大きな役割を果たします。

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※参考:日本での、写真における肖像権に関しまして、 http://www.jps.gr.jp/rights/outline.html をご参照ください。

Emil Pakarklis

著者について: Emil PakarklisはiPhoneでより良い写真を撮るためのウェブサイトiPhonePhotographySchool.comの創設者です。 iPhone写真を改善したい場合、iPhoneで良い撮影を始めたいと思う万人向けに作られたiPhoneography 101をご確認ください。

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