20.11.2015

スマホを使用した風景写真

20.11.2015

スマホを使用した風景写真

写真 1

いろいろな面でスマホは風景写真に理想的なカメラといえるでしょう。
固定広角レンズ(通常35mm)が撮影に最適なばかりか、センサーが日光条件に適しており、なによりも、外出中、撮影にふさわしい自然のシーンに出くわすか分からない時にも、常に携帯しているものです。

しかし、絵葉書作成のような通常撮影だけではなく、もっとクリエイティビティを表現しようとするのであれば、撮影したい風景スタイルについて少し考えてみるとよいでしょう。

風景写真には3つの主なスタイルがあります:

写実的な風景

写真 2

写実的なスタイルは、撮影シーンに最も自然で忠実なスタイルです:目標は全ての詳細とその瞬間を捉えることです。
このスタイルで被写体を完全かつ詳細に表現するには、優れた照明と被写界深度が必要です。

この写真は ProCamera アプリを使用してiPhone 5s で撮影、 SnapseedDistressedFXで編集しました。

印象派的な風景

写真 3

印象派的な風景スタイルは、何よりもまず画像によって喚起される感情を捉えることです。
このスタイルでは、写真家のテクニックより感性が重要となってきます。単なる色と形状の寄せ集めでなく、均一な画像を創造するためには、露出アンダーまたは露出オーバーなどを工夫し、スタイルをより明確なものにしましょう。

この写真はProCameraアプリを使用してiPhone 5sで撮影し、SnapseedとDistressedFXで編集しました。

抽象的な風景

写真 4

抽象的な風景スタイルでは、リアルなものを喚起させない形状、特に幾何学的な形状を探します。意図的に偏ったもの、と言えるでしょう。
このスタイルでは、撮影者の目が風景が提示するチャンスを捉え、そして、期待するイメージが得られるまでさまざまな視点を試してみましょう。

この写真はPro HDRアプリを使用してiPhone 4s で撮影、Snapseedで編集しました。

以下は、どの風景のスタイルを選択しても、改善された結果が得られるよう、お役立ち情報をピックアップしました:

フレーム内で、興味の的を捉える

写真 5

そのままの自然がどれだけ美しく調和的であろうと、人間の脳は常にイメージの中に主題を探します。
風景にカメラを向ける際、その中で何が主題であるか常に自分に問うことが必要でしょう。
それは太陽かもしれませんし、殊更目立つ木や山頂かもしれません…どちらにしろ、写真の中で間違いなく興味を惹く的となるものでなければなりません。
これがなければ、写真は退屈で面白味に欠けてしまうでしょう。

この写真はPro HDRアプリを使用してiPhone 5sで撮影、その後Snapseed とDistressedFXで編集したものです。

収束線を用いる

写真 6

見る人の視線が、興味の的を見つけられず彷徨ってしまうのを防ぐには、それを誘導することが必要です。
収束線は画像に遠近感を与え、3D的にも見せる、最も強力なツールの1つといえるでしょう。
風景の中で線(小道、柵、川、電線、、、、)を見つけた際は、その線を風景イメージをまとめるツールとして使用しましょう。

この写真は Pro HDR アプリを使用してiPhone 5sで撮影、その後SnapseedとModern Grungeで編集しました。

前景を利用する

写真 7

この風景は水平線上にあるものだけではなく、さまざまなモノから構成されています。画像の構図を決める時、前景の要素も考慮することが必要だと思います。
前景にある被写体は画像に奥行を与え、写真に惹きこむ、入り口の役目を果たします。

この写真は Pro HDR アプリを使用してiPhone 5sで撮影され、その後SnapseedとStackablesで編集しました。

対角線を利用する

写真 8

対角線の要素は不均衡なフィーリングを見るものに与え、その結果として、画像に動きが加わります。
自然の中にも対角線はありますが、見方を変えて、撮影の際に視点を変えることで角度をつくり作成することも可能です(このトリックはフランドル絵画から派生したダッチアングルとしても知られています)。

この写真は Pro HDR アプリを使用してiPhone 5sで撮影、その後Snapseedと Stackablesで編集しました。

風景の中の人間と動物を鑑賞する

写真 9

自然は山、高原、森だけではありません。そこに住む生き物も自然であり、この画像のように、風景は牧草地の動物などにより非常に解りやすく特徴づけられます。
動物と人間はとりわけ注目の的となり、コンテンツとしてイメージをより豊かにします。
こういった要素は、できる限りフレームの中心に配置せず、三分割した部分に配置して撮影するのがよいでしょう。

この写真は Pro HDR アプリを使用してiPhone 5sで撮影、その後Snapseedと DistressedFXで編集しました。

その他の風景写真へのアドバイス
以下はクリエイティブで実用的な、その他の風景写真撮影のヒントです。
• 1日の中で風景撮影するのに最適な時間帯は、夕暮れと夜明けです。
• 風景の構図の一部に天候状況がわかるものを含みましょう:霧、嵐雲、風は全て写真パレットの一部です。
• 低光量で暗い場合には、画像品質を改善するためにスマホを三脚に取り付けて撮影しましょう。
• プールの水の反射を利用して、対称または反射による視点を作ってください。

Davide Capponi

Davide Capponiはポストエディットに情熱を持つマネジャー兼カム兼モバイル写真家です。彼の作品はイタリアと海外で展示され、イタリアの新聞と雑誌に掲載されています。New Era Museum http://neweramuseum.org/の会員でもあります。 Davideに連絡するには彼のブログ、 http://davidecapponi.com/ 、Instagram http://instagram.com/rubicorno/、Facebook https://www.facebook.com/davidecapponi.iphoneography および Twitter https://twitter.com/Rubicornoより、コンタクトください。

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